スピンシェル株式会社は、不妊に悩む男性が自宅からプライバシーを守りながら簡単に妊活をはじめることができる『SuguCare (スグケア )』と、不妊治療の専門医からカウンセリングや診療を受けることができる『LiveCallヘルスケア』を組み合わせることで、男性向け不妊治療の入口から診療までの導線を実現しました。
IoTで男性の妊活/不妊治療を身近なものに
WHO (世界保健機構)によると、不妊の半分は男性側に原因があるとしており、妊活や不妊治療の早期段階にお
ける男性の積極的な関わりが重要です。
しかしながら一般的に男性の方が、女性よりも不妊検査や治療を受けることに抵抗を持ったり消極的になる傾向があるとされています。結果として、そのまま時間が過ぎるか、治療開始タイミングが遅くなり、時期を逸してしまうケースも少なくありません。
SuguCareでは、自宅にいながら自分のタイミングで精子の観察ができる『SuguCareメンズホームチェッカー』を提供することで、男性が妊活や不妊治療の第一歩を踏み出す後押しをしています。
付属される顕微レンズをモバイル端末のカメラに装着するだけで、モバイル端末が精子の動きを観察・録画するIoTデバイスに早変わりします。さらに録画したファイルをSuguCareのクラウド培養室にアップロードするだけで、生殖医療の専門家である培養士からウェブレポートをもらうこともできるので、精液を郵送したり医療機関に持ち込むことなく、完全ウェブ完結で精子活力の状態をチェックすることが可能です。
『LiveCallヘルスケア』が妊活の第一歩を踏み出したあとの道程をサポート
本格的な不妊治療は医療機関への通院が必要ですが、治療が長期化する場合、毎回の通院は大きな負担です。特に妊活や不妊治療に取り組む男性の多くは働き世代のため、仕事との両立は決してたやすくはありません。
『LiveCallヘルスケア』は、予約・ビデオ通話・決済が一体化したオンライン診療システムで、医療機関へ移動することなく、自宅から専門医へ相談したり、診療を受けることを可能にします。そうすることで移動の制約や時間的負担を軽減し、継続的な妊活と不妊治療をサポートしています。
プライベートケアクリニック東京において実用化
2020年6月には、生殖医療および性感染症の治療をおこなうプライベートケアクリニック東京において、『SuguCareメンズホームチェッカー』と『LiveCallヘルスケア』を組み合わせた、男性向け不妊治療における本格的なオンライン相談・診療が始まります。
同クリニックでは、『SuguCareメンズホームチェッカー』からクラウド培養室にアップロードされた精子の動画を専門医が解析し、『LiveCallヘルスケア』のビデオ通話をとおして、男性不妊や性機能障害の相談を行います。
先端医療のリモート化を推進
『SuguCare 』と『LiveCallヘルスケア』では、不妊治療のみならず、人々がリモートからでも先端医療やウェルネスサービスを受けられるよう取り組んでいます。APIや柔軟なカスタマイズ性も兼ね備えることでクライアントやパートナーとのシステム連携を実現し、通信キャリア、金融機関、製薬会社の対面サービスのリモート化を支援しています。